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オリウス

Author:オリウス
ドラゴンをこよなく愛する管理人のブログです!いつか現実世界で飼いたいのですが、今は仮想世界で我慢中。不定期更新。

コメント、ゲーム内での絡み等お待ちしております(*´ー`)
雑談、カオス、面白いこと、イベント好き。

主に『DragonsProphet(ドラプロ)』の日記でしたが2015年10月30日のサーバークローズに伴い、ドラプロの日記は10月30日の記事で最後となります。

また面白いドラゴン関係のゲームがあったら紹介していく予定。

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頑張れレーヴェ君!第十話【最終回】

2015.03.30 23:53|腹いせシリーズ
こんばんは、オリウスです(*´ー`)

腹いせ企画第10弾!なんとなくのノリで始まった「頑張れレーヴェ君」がいつの間にか10話目になりました!今回ようやくの完結となります!まだこのシリーズを読んだことがない方は下記リンクより読んでいくとさらに楽しめるかもしれません(*´ー`)

頑張れレーヴェ君!第一話
頑張れレーヴェ君!第二話
頑張れレーヴェ君!第三話
頑張れレーヴェ君!第四話
頑張れレーヴェ君!第五話
頑張れレーヴェ君!第六話
頑張れレーヴェ君!第七話
頑張れレーヴェ君!第八話
頑張れレーヴェ君!第九話

オリウスの元へ帰る途中、伝説級の怪物に遭遇したレーヴェとグレン。
怪物の目の前にいた人間の少女を助けるため、無謀にも怪物の懐に飛び込んだレーヴェを救ったのは、一度レーヴェを制止したグレンだった。代わりに怪物に跳ね飛ばされるグレン。怪物を前に絶体絶命かと思いきや・・・怪物はただの造りものだったのであった・・・―――――


ではどうぞ・・・!
――――――――――――――――――――――――

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

鈍い音を立てながら伝説の怪物を模した木製の巨大な像は夜道を進む。
辺りでは重厚感のある巨大な像に似つかわしくない軽快な音楽が流れ続け、夜道に潜む危険な野生生物たちを追い払っていた。

「いや~突然正面に飛び出してくるから危険なドラゴンかと身構えちまったよ」
像のてっぺんに立ち、像を特殊な装置で動かしてると思われる男性がガハハと笑いながら言う。

「い・・・いやぁ・・・本当に危険なドラゴンじゃなくてよかった・・・です。・・・この像が。」
レーヴェもひきつった笑いを浮かべると、先ほどから一言も発しないグレンに目をやった。
たいそう不機嫌そうだ。操縦してる男性を見る目には殺気さえも帯びている。

身体を張ってレーヴェと子供を助けたと思ったら、それが無駄骨だったのだから無理もない。
幸い大きな怪我は無かったものの、造りものごときに派手に撥ね飛ばされたのが屈辱でたまらないらしい。

微妙な雰囲気が漂う巨大な像の上にレーヴェとグレンは今、乗っていた。

10話その1

レーヴェ達が遭遇したこの奇妙な像は、明日の大きなお祭りで使われる神輿のひとつとのこと。
製造地から開催地のアーティシアまでそれなりの距離があるため、祭り前日の夜から一晩かけて移動させておくらしい。
像の下にいた少女は前方に危険なものがないか先導しながら確認していただけのようだ。

自分たちもアーティシア付近が目的地だと伝えると、ぶつけたことのお詫びだと言って半強制的に神輿の上に乗せられたのであった。足で走った方が早い・・・などとは言えず、しぶしぶゆっくりと進む神輿の上でじっと着くまで我慢することにする。


川を越え、山を越え、谷を越え・・・気付けば日が昇り、ラーダスの見覚えのある風景が辺りに広がっていた。


やがて目的地であるアーティシアへ着くと、裏門前で降ろしてもらい軽く挨拶を済ます。
神輿一行は祭りの準備があるからと慌ただしく去っていった。

10話その2


今度こそ、オリウスに会ってもう一回話すんだ――――

そんな思いを胸にレーヴェは街を行きかうオーセラ人とその横に付き従うドラゴン達を眺めていた。


オラディア屈指の大都市と呼ばれるアーティシア。大都市と呼ばれるだけあって様々な施設が完備され、多くの人間やドラゴンがここを訪れる。祭りが開催される日ということもあって、いつもよりもアーティシアは活気付いていた。

2人の本来の目的地である居住区・スカイコロニーに行くためにもこの街を経由する必要があるため、祭り前の慌ただしくも
賑やかな雰囲気を感じながらレーヴェとグレンはアーティシアを探索する。


街の中心街に差し掛かった時だった―――――


「よろしくお願いします!」
人ごみの喧騒の中に紛れた女性の声がレーヴェ達の元へ届いた。

「なあグレン、聞こえたか?」
「ああ、間違いないな」

2人は顔を見合わせ頷く。
間違えるはずがない、あの声は・・・!

10話その3−2

人の波をかき分けたどり着いた先で見たのは・・・

10話その4−2

必死で何かの紙を配る主人の姿だった。
よく見るとあたりの壁にもたくさんの同じ紙が貼ってある。おそらくはオリウスが貼ったのだろう。

話しかけたい気持ちを抑え、配っている紙を通行人に混じって受け取り覗き込む。

10話その5

それは一枚一枚手書きで書いたであろう少々雑な「グレン」の情報を求めるビラだった。
受け取った後も近くでオリウスが配る姿を観察していたが、顔色はいつもより悪く、声が嗄れてもなお大きな声で呼びかけ続けている。

・・・ズキン

レーヴェは何とも言えない心苦しさを感じた。

グレンを連れ出し、変身までさせてしまったのは自分。そのうえ危険な目にまで合わせた。
オリウスはあんなに必死でグレンを探している・・・でも自分のことは探してくれていない。
右腕と呼ばれるほどのドラゴンと新入りの自分を比べるのはおかしいかもしれないが、それでもやっぱり寂しいし悔しい。

俯いたレーヴェの心を察したかのように、グレンが一言呟く。

「お前がいなくなった時も配ってたぞ」

その言葉にばっと顔をあげてグレンのほうを向くと、隣にいたはずのグレンがすでにいない。
いつのまにかオリウスの声も聞こえなくなり、あたりを見回すと、一休みするために人の少ないところに移動したオリウスに話しかけているところだった。

先を越された・・・!
グレンだけずるいぞ!とレーヴェは間に入っていこうとしたが真剣な雰囲気を感じその足を止める。
・・・なんとなく踏み込んではいけない感じ。経験が浅いレーヴェにもなんとなくその空気は感じ取れた。

オレンジの瞳でまっすぐ自分より小さな人間の眼を見て、グレンは静かな口調でオリウスに問いかけた。

10話その6

しばしの沈黙・・・―――――


「グレンは・・・私です」


――――― その表情に曇りは無かった。

時に鈍足のデバフがかかってしまったかのように周りのざわめきが急に遠くなったように感じた。
視界は行き交うものを捉えずただ小さな口の動きだけを追い、耳は口から出る音だけに意識を集中させる。

「グレンは、私がこの世界で生きていく希望を与えてくれた初めてのドラゴンです。彼がいなかったら私はもうこの世界にはいなかったでしょう。出会ってからどのくらい経つでしょうか・・・数えられないほどの思い出を共有し、共に強さを磨いてきました。」

グレンとの思い出を懐かしむかのように、オリウスはゆったりと言葉を紡ぐ。  

「グレンは私の手であり足であり翼であり武器でありそして頭でもある。家族や相棒や親友なんて枠では括れない・・・もう一人の私のような存在です。時には私の影のように、そして時には私がグレンの影のように寄り添いながら生きてきました・・・昨日までは。」

オリウスは自分の言葉でハッと現実に戻ったかのように見えた。彼女の目から一筋の涙が落ちる。

「なぜ・・・何故グレンが私の前から姿を消したのか私には分かりません。昨日も特にいつもと変わらない様子でした。
グレンの心が分からない私自身の心が分からなくなってしまいました・・・。ふふ、私がグレンだったらあなたと同じ質問をしたでしょうね。」

フウ、と一息つき無理に笑みをつくると「ああ、ごめんなさい。つい語ってしまいました。」と自嘲気味にぼやいた。

――――― 初めて聞いた。でも聞かなきゃよかった。
グレンが長年のバディドラゴンでありオリウスの右手だということはレーヴェも知っていたが、オリウスの中でここまで大きい存在だとは知らなかった。グレンとの間にある越えられない見えない壁を見せつけられたような気分だ。
でも・・・仲間になった以上、自分もオリウスの傍に行きたい。今は並べなくても頑張ればいずれ・・・願わくばグレンより――――・・・

「私は、あなただ。」そんなグレンの小さな呟きをかき消すかのように、レーヴェはオリウスの前へ行きわざとらしく大きな声で話しかけた。

10話その7

意外な質問に目を丸くするオリウスだったが、先ほどとは別人のように明るく笑って答えた。だがどこかいつもと違う。
「ええ、アースドラゴンは好きですよ。頭の角から尾までの流れが美しくて、翼を広げた姿もカッコいいと思います!」

容姿がオリウス好みということで内心ガッツポーズをするレーヴェだったが、その高揚感は次の一言で打ち砕かれる。

「実は最近入ってきた白いアースドラゴンをバディの1匹に入れていますよ。ステータスは野良の最高値。足が速くて賢くて美しい・・・やっぱりアースドラゴンは1匹バディに欲しいですね。」

白い・・・アースドラゴン?

そういえば牢屋に閉じ込められていたときオリウスが白いドラゴンを新しく仲間に入れたという話を耳にした。それで、いてもたってもいられなくなって牢屋から逃げ出してきたのだ。まさかそれが同種のアースドラゴンだとは思っても見なかった。

レーヴェは言葉に詰まってしまった。
オリウスにはグレンもいる上に、自分よりも能力の高いアースドラゴンまで現れた今、自分の価値はどこにあるのだろうか。前はアースドラゴンが自分だけだったから、物珍しさで可愛がってもらえた・・・でも・・・頑張ったとしてももしかしたらこのまま一生オアシスで・・・?

小刻みに震えるレーヴェを見て、今まで黙っていたグレンが口を開く。
「グレン以外のドラゴンであなたの元から知らない間に姿を消したドラゴンはいないのか?もしいたとしたら何かの手掛かりになるかもしれんぞ。」

その言葉を聞いて、オリウスはポツリと一つの名を口にした。

「・・・レーヴェ」

何かを思い出したかのように、興奮気味にぐるぐるとその場を周る。

「そうです、前にも一度忽然と姿を消してしまったドラゴンがいましたよ。彼もまた私のバディドラゴンの1匹でした。他のどのドラゴンよりも人懐っこくてかわいい子。一度戻ってきてまたいつの間にかいなくなってしまいましたが・・・確か不思議な夢を見た後に戻ってきてくれたような・・・」

オリウスはふと急に暗くなってしまった目の前の青年に目をやった。
この人・・・一度会ったことがある気がする。前の夢に出てきた人と・・・似てる?いやもう少し幼かったような・・・

真剣に考え込むオリウス。
「そのレーヴェというドラゴンは、もう探していないのか?」
そんなグレンの問いかけにレーヴェが顔をあげるよりも早くオリウスが反応した。

「探してないわけないでしょう!レーヴェもまた大事な私のドラゴンの1匹です!何度・・・レーヴェが行きそうな場所をくまなくグレンと一緒に探し回ったことか・・・でも結局今も見つかっていません。」

分かってたんだな・・・――― レーヴェはちらりとグレンの方を見るが彼は何も言わなかった。

「もしかしたら上手く構ってあげられない私よりもっと可愛がってくれる方を彼自身が見つけたのかもしれません。レーヴェがそのほうが幸せなら私は・・・」

10話その8

目の前にいる青年が突然口にした言葉に、一時驚いたように動きを止めるオリウスだったが、
「そうですね」と表情をほころばせた。

いつものオリウスが見れたことにレーヴェとグレンもまた安堵の表情を浮かべた。


その時突然、地面が揺れた。

10話その9

3人で話しているうちに、いつの間にか周りから人がいなくなっていたようだ。
この地震のような衝撃に鈍い音・・・また自分たちが乗ってきたソウルイーター像がやってきたのかと音のする方へ顔を向けると・・・


ドラゴンだった。


10話その10

腹に大量の脂肪を蓄えたソレは普通のドラゴンとは比べ物にならないほど大きく、全く見たことのないような形状をしている。
そこまで移動速度は早くないものの、ドラゴンはまっすぐに3人の元へ向かってくる。このままここにいればあの巨体に押しつぶされてしまうだろう。


危険を察知し、グレンが叫んだ。

10話その11

いつもは伝わらない言葉では伝わったが、いつもは行える行動が伴わなかった。
そんなもどかしさを感じている暇は無い。グレンは小さく舌打ちするとオリウスを背追う。

「レーヴェ!お前は自分で避けろ!」

珍しいドラゴンを間近でまじまじと観察していたレーヴェに向かって一喝する。

10話その12

オリウスがしっかり肩につかまったことを確認すると、グレンは人間とは思えない跳躍力で建物より高く飛び上がった。
そのまま建物に着地し、安全な場所へオリウスを避難させる・・・そんないつも通りの流れ。

・・・が出来なかった。

オリウスを背負い、空中に飛び上がったまでは良かった。着地体制に入ろうと地面を見たとき身体の異変に気付く。
身体全体が焼け付くように熱い。このまま燃え上がってしまいそうだ。

苦しそうな男性の叫びは咆哮に変わり、着地する間もなく瞬く間に大きな翼をもつ黒いドラゴンへと姿を変えた。

ほんの、一瞬の出来事だった――――――

バディドラゴンとして、背から主人を振り落とすなどあってはならないし、ありえないことだ。
だがグレンが人間からドラゴンに戻った瞬間、その1秒にも満たない隙に、オリウスが手を滑らせグレンの背から滑り落ちた。

10話その13−2

体勢が悪い。この高さから落ちたらいくら強靭なオーセラ人といえどもただでは済まないだろう。
頭で考えるよりも先に、レーヴェは動いた。

10話その14−2

手で受け止めるのにはもう時間がない。なら自分がクッション代わりになれば・・・

レーヴェはオリウスが地面に叩きつけられる瞬間、間一髪でオリウスの下に滑り込んだ。
背骨が悲鳴を上げると同時に、背中から焼け付くような痛みを感じる。人間の体重を受け止めた衝撃からくる痛みとは違うようだ・・・だが今はそんなことを気にしてる場合じゃない。

オリウス・・・オリウスは無事なのか・・・

レーヴェは背に落ちてきたオリウスを地面に寝かせた。

10話その15

どうやら気を失っているだけのようだ。外傷も見当たらない。
ここでようやく自分がドラゴンの姿に戻っていることに気付いた。
受け止めたときの焼け付くような痛みはどうやらドラゴンに戻った時感じたもののようだ。

グレンが大慌てで降りてきたが、オリウスが無事なのを確認すると安堵する。

「・・・レーヴェ。今回の件、礼を言うぞ。ありがとう」
まっすぐとレーヴェの目を見てグレンは少々控えめな口調でそう言った。
レーヴェは力強くうなづく。

ゴゴゴゴゴゴゴゴ

先ほど避けたドラゴンがすぐそこまで迫ってきていた。
レーヴェとグレンはただ目の前の標的だけに狙いを定め――――

10話その16


自らの危険を顧みず正面から攻撃をしかけていった。


ド―――――――――――ンッ


ガシャンガラガラガラゴトン!
何かが壊れるような激しい破壊音がアーティシア中に響き渡った。


アーティシアの広場は一時騒然となる。


ゆったりと白い煙が空に消えていく。
グレンとレーヴェはそんな広場の真ん中、ただ標的・・・だったドラゴンを眺めていた。

10話その17

ドラゴンは大破し、あたりには木片が散乱している。どうやら本物のドラゴンではなかったようだ。
かなりリアルに出来ていたが、さきほど乗ってきた木製のソウルイーター型の像と同じ素材のように見える。

以外にもあっさり倒せた標的にレーヴェとグレンは呆気にとられた。

「グレン!?・・・それにレーヴェ!?」

聞きなれた声に反応し、2匹が顔を向けるとオリウスが駆け寄ってきた。
どうやら意識が戻ったようだ。

10話その18

「よかった・・・本当によかった・・・」
オリウスはレーヴェとグレンを交互に強く抱きしめると、夢ではないことを確かめた。

「また私は・・・悪い夢を見ていたようです。あなたたちがいなくなるなんて考えられません・・・」
大粒の涙を流しながらしばらくレーヴェとグレンを優しく撫でた。
2匹は頭をすり寄せる。言葉ではもう伝えられないから。

「さて、家に帰って少し休憩しましょう・・・」と言いかけた時だった。


「お―――――い!!!そこのオーセラ人さん!黒と茶色のドラゴンはあんたの連れかい!?」
大慌ての男性が駆け寄ってきて、大破した神輿を指さして言う。

「お宅のドラゴンがこれからお祭りのメインイベントで使う神輿を壊しちまったんだよ!今年は珍しいアースドラゴンの神輿を作ったのに・・・これじゃソウルイーター神輿を誰が倒すんだね!?昨日の夜といい・・・神輿と本物を間違えるかね普通・・・」

どうやらこれも祭りで使う神輿の一つだったようだ。
しかも、さっき乗ってきたソウルイーター神輿を倒す重要な役目を担っていたらしい。

どう見ても悪いドラゴンにしか見えないのだが。

「仕方ない・・・、そこにいる茶色のドラゴン、こいつもアースドラゴンだろ?こいつに乗って神輿の代わりにイベントに出てくれ。本物のドラゴンを使うのは前代未聞だが、主人がいれば大丈夫だろ。イベントを中止するわけには行かないからな。」

そういって男性は慌ただしく走って行ってしまった。

「仕方ありませんね・・・レーヴェ、一緒にイベントに参加しましょうか」
突然の出来事にレーヴェは事態が読み込めずにいたが、グレンに「いってこい」と言われオリウスを背に乗せた。



***


軽快な音楽がアーティシアの広場に響き渡る。
広場には数えきれないほどの見物人が集まっており、本日のメインイベントを今か今かと待っていた。

アーティシアの祭り名物、伝説の怪物と正義のドラゴンによる激戦だ。
神輿と神輿をぶつけ合い、先に壊れたほうが負けとなる。

「いいですかレーヴェ。言われたとおりにするんですよ」オリウスがレーヴェに小声で囁く。
レーヴェは短く一声鳴いた。


やがて音楽は激しい戦闘の音楽に変わり、ソウルイーターの神輿が門から姿を現した。
昨日見たときも思ったがやはり大きい。

レーヴェはオリウスを背中に乗せて、意気揚々と反対側の門から踊りでる。
あまりにも小さな対戦相手に、観客からは驚きの声とブーイングが飛んできた。

そんな喧騒も気に留めず、レーヴェは目の前の敵だけじっと見る。
アナウンスが終わり、広場は一瞬の静寂に包まれた。

場内に響く戦闘開始のコールとともにレーヴェは天高く飛び上がる。

そして―――――

10話その19


自らの出せる最大の速さで観客の頭上ギリギリを一瞬のうちに駆け抜け、神輿の下へもぐりこむとそのまま急上昇する。

一瞬の闇を抜け、夕焼けに染まる空が見える。
空には七色に輝く花火が無数に打ちあがっていた。

こうして、またオリウスに乗ってもらうことが出来た。
それだけでレーヴェは幸せだった。オアシス暮らしも悪くない・・・たまに遊びに来てくれるのなら。

「レーヴェ!ほらみてください!」

オリウスの声でふと我に返り、下を見渡す。
観客達が自分に向けて大きな大きな拍手をしているではないか。

ソウルイーターの神輿を見てみると綺麗に真っ二つに割れていた。
どうやら自分たちが勝ったようだ。

拍手はしばらく鳴りやむことはなく、アーティシアの広場は歓声に包まれていたのであった――――


***

祭りが終わり、人々が帰宅の途について急に静けさを取り戻した広場。
レーヴェはオリウスと共に人々が遠くで片付けに勤しむのを見ていた。

「レーヴェ、あなたに言っておかなければならないことがあります」

ついにきたか、とレーヴェは覚悟した。

10話その20

それは予想通りの言葉だった。

「レーヴェはまだ戦闘経験が圧倒的に足りない。これからもっともっと強い敵に挑まなければいけなくなったとき、私はあなたのことを守ることは出来ません。」

それはそうだ。
表面だけ気に入られようとしても、戦闘において役に立たなければバディドラゴンである意味がない。

これからまたオアシス暮らし・・・時間はたっぷりあるし何をしようか・・・
そんなことを考えていると、オリウスがまた口を開く。

「でも、これからもっとレーヴェが鍛えて強くなればいずれ一緒に走ることが出来るかもしれません。アースドラゴンは、私のお気に入りですからね!」

オリウスはにっこりと笑いかけた。

頑張って、強くなろう。レーヴェはそう心に誓った。
オアシスでも体を鍛えるために走り回ってやるぞ!



「・・・ということで」


10話その21


「今日からあなたにはグレンのパートナーになってもらいますよ!ビシビシ鍛えてもらいましょうね!」


これはオアシスで休んでるヒマなど当分なさそうだ。
頑張れ!レーヴェ君!(終)

――――――――――――――――――――――――

はいwこれにてレーヴェ君ようやく完結となります!

3話で完結したはずなのに、また腹いせのノリで始めたらここまで長くなってしまいました(
最終話はもっと短くする予定だったのですが、昨日深夜のテンションで文を書き始めたらとまらなくなってしまうという(

ちょいちょいネタっぽいSSを仕込んでみました( ・∀・)オールギャクでもいいかなと思ったのですがやっぱり真面目に書きたい部分もあるのですwちなみにグレンさんのビラの絵は目をつぶって描きましたwそういう遊びが前流行っていたので!

このレーヴェ君シリーズを通して楽しんでいただければ幸いです(*´ー`)
ドラプロやったことないけど興味沸いたって方がいらっしゃったらさらに嬉しいですね!
ではでは最後までお付き合いいただきありがとうございました!

レーヴェ&グレンイラスト!

ドラプロフレのロイットさんにシリーズ完結を祝してレーヴェ君とグレンさんのイラストを描いていただきましたよ!
2人ともイラストにすると超イケメンですね!レーヴェ君は可愛いですしwイラストありがとうございました!

<おまけ>

――――その後。

おまけその2

ドラゴンの過失は主人の過失。
なんとかお隣さんには納得してもらえたようです(*´ー`)

おまけその1

作中の会話に出てきたレーヴェ君を探していたときのビラ。
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テーマ:ドラゴンズプロフェット
ジャンル:ゲーム

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